市民の森でアジサイを楽しんだ帰り道。
Tさんが、
「せっかくだから、隣のトラピスチヌ修道院にも寄ってみようか。」
と言いました。
「そういえば、ずいぶん来ていないなぁ。」
そんな軽い気持ちで歩き始めたのですが、修道院の中を歩いていると、不思議なくらい思い出が次々によみがえってきました。
同じ場所なのに、その時々で見える景色が違っていました。
今回は、そんなトラピスチヌ修道院が連れてきてくれた、ちょっと不思議な思い出のお話です。
トラピスチヌ修道院で見たそれぞれの景色
家のご近所でも、素敵なアジサイが咲いていたので、
函館で有名な、アジサイの名所である市民の森のアジサイウィークを楽しみました。
▶函館「市民の森 あじさいウィーク」に行ってきました♪
その後で、隣にあるトラピスチヌ修道院へ寄り道しました。

ちょうど、観光に来ている団体さんと一緒になり、旗を持ったガイドさんが説明をしていました。
「わぁ~、懐かしい!そう言えば、いつから来てないかしら?」
修道院の敷地内を散策すると、さまざまな思い出がよみがえってきました。
20代の私が見た景色|まさか、この人と結婚するなんて
私が住んでいた地方では、修学旅行の行き先に函館が含まれていました。
なので、函館に移住する前にも、何度かトラピスチヌ修道院は訪れていました。
その中で印象に残っているひとつは、まだ20代前半の頃のことです。
当時、勤めていた会社の3人は、とても仲良しでした。
ある日、「函館へ行こう!」と計画をし、連絡船を利用して函館へ。
異国情緒溢れる函館の町並みが素敵で、はしゃいでいた3人。
その一方で、厳かな雰囲気のある、トラピスチヌ修道院へも足を運びました。

ルルドの聖母像を見て
「あ!ここで写真撮ったわ~」
など、びっくりするくらい鮮明に思い出が出てきました。
実は、この一緒に旅行に来た人の一人が、後に夫となったKさんでした。
え?
まさか、この人と結婚するなんて!
その時はまったく思いもよりませんでしたよ。
あー、人生って不思議ですね(笑)
40代の私が見た景色|快気祝いの喜び
一方、私が40代の頃、Kさんは重い病気にかかり、一度、危篤状態に陥りました。
しかし、その後、奇跡的に復活して、快気祝いにKさんの親友ご夫婦と共にトラピスチヌ修道院を訪れた思い出もよみがえりました。
「Kさん、ほんとに良かったですね!」
「ありがとうございます。」
と、親友ご夫婦と笑顔で話したこと。

大天使聖ミカエル像の前に並んで写真を撮ったこと。
私は、
(再びKさんと一緒に歩ける日が来るなんて。)
と、安堵と幸せな気持ちでいっぱいになったことを思い出しました。
60代の今の私が見ている景色|穏やかな人と共に
そして、60代の今。
私の隣をTさんが一緒に歩いてくれています。
「ヒロさん、こっち向いて!📷」
「ヒロさん、これ、ヒロさんが好きそうだよ。」
など、Tさんの口からは、いつも穏やかで優しい言葉が流れてきます。
いろいろなところへ2人で赴くようになり、楽しく穏やかな日々が続いています。
別々の景色、実は繋がっているかも
20代~40代~60代と、それぞれの見えている景色は違うけれど、ここで不思議なことに気づいたのです。
KさんもTさんも私も移住組です。
でも、時は違っても、まるで何かに導かれるように函館で暮らしている。
神様が引き合わせてくださったのかしら?
ひとつひとつの思い出(景色)は別々だけれど、人生のレールは一本で繋がっているよう。
何か不思議な力を感じずにはいられませんでした。
修道院の売店で見つけた、小さな幸せ
ところで。
修道院の入り口から入って右手に売店があります。
ここも、それぞれの思い出の中で入った場所です。
外見も中も以前と変わっていませんでした。
「昔は、マリアさまとか、すずらんの絵がかいてあるしおりをお土産に買ってたよ。」
と私が言うと、
「へぇ~そうなんだ。」とニコニコするTさん。
でも、結局目に入ったのはお菓子類(笑)。
2種類買いました。
フランスケーキ・マダレナ

マダレナ 3個入り 570円
フランスケーキ「マダレナ」がたくさん売っていました。
私、初めて見ました。
修道女たちの手作りの品物で、ここの売店でしか買えないそうで人気商品。
3個入りを購入してみました。
手のひらサイズで小さめ。
見た目は素朴だったので、正直、あまり期待していませんでした。
ところが。
家で食べてみてびっくり!

ふわっとした生地ではなく、ギッシリ詰まった密度の濃い生地とでもいいましょうか。
小さいけれど、しっかりとした食べ応えがある。
上質なバターの風味がふんわりして、なんとも美味しいのです!
素材にこだわりがあります😊
修道女さんたちが、心を込めて作ったマダレナは、忘れられない味となりました。
トラピスト修道院のバター飴

トラピストバター飴 大袋 620円
いろいろ悩んで、Tさんがもう1品カゴに入れたのは、トラピスト修道院のバター飴。
(うーん、バター飴かぁ。)
と、こちらも正直、余りピンと来なかった私(笑)。
でも、懐かしいから良いかも!と思い、購入。
自家製の発酵バターを使っているこだわりの商品です。
有名なバター飴で、修学旅行の時や、旅行時にお土産として買っていました。
バター風味がいかにも「The 北海道!」という感じで美味しかったのを記憶しています。
ただ、当時食べたときは、飴の表面がザラザラしているので、なめているうちに舌が荒れてたんですね。
それからあまり食べなくなっていました。
ところが、今回食べてみたら、飴の表面がツルツルになっていました。
これなら舌が荒れない!
「わぁ~、バター飴、美味しいわぁ」
「イケるね!」
一粒食べたら、もう一粒食べたくなる、そんな感じでした。
こちらも、予想外に美味しくて、嬉しい誤算でした。
思い出を連れてきてくれた場所
市民の森の帰りに、何気なく立ち寄ったトラピスチヌ修道院。
そこで出逢ったのは、昔と変わらない景色と、心の中に残っていたたくさんの思い出でした。
旅行で訪れた頃のこと。
Kさんと歩いたこと。
そして、今はTさんと穏やかに歩いていること。
場所は変わらなくても、その時々で思い出すことや、一緒に歩く人は違います。
だからこそ、同じ景色でも、毎回違う温かさを感じるのかもしれませんね。
そして。
別々に見えていた思い出も、同じ景色で一本のストーリーのように繋がっている不思議さも感じました。
これからもまた、この場所で新しい思い出が増えていったらうれしいです。
久しぶりに訪れたトラピスチヌ修道院。
同じ場所でも、さまざまな出逢いがあり、
その時々で、見える景色が違っていました。
違う景色だけれど、全部が温かで繋がっていました。
人生って、本当に不思議。
不思議だけど、なんて素敵かしら。
そんなことを感じた、ゆるるんとした一日でした。


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