「面白い話が聴ける、ヒロさんが好きそうな人がいるよ。」
Tさんからそう聞いていて、
ずっと気になっていた人がいました。
その人は「オールドミス菊」さん。
なんともインパクトのある店名に、
最初は思わずクスッ。
どんな人なんだろう?
しかも、にしんそばやおしるこも美味しいらしい。
移住組の私は興味津々でした。
今回やっと伺うことができたので、
函館・元町にある「オールドミス菊」と、
女将の菊さんについて綴ってみます😊
函館・元町の坂の途中にある「オールドミス菊」

函館の元町、二十間坂を登り、東本願寺の向かい側にある一軒家の二階に「オールドミス菊」があります。
創業して約30年。
このお店は、にしんそばとおしるこ、あんみつなどの甘味処として親しまれているのですが、一番の名物は、女将さんである菊さんです。
この人のお話を聞くために、訪れる人も多いと、Tさんから聞いていました。
「ヒロさんは、人の話を聞くのが好きでしょ?きっと楽しいと思うよ。」とのこと。
オールドミス菊は、今年4月の元町西部地区バルにも出店していたのですが、その時はタイミングが合わず行けませんでした。
函館の春のバル街については、こちらにも書いています😊
▶ 函館「春のバル街」体験レポ|西部地区で5店舗巡り!シニアも安心の楽しみ方
なので今回、きのう初めて連れていってもらうことに。
ワクワク、ドキドキ、ちょっと緊張していた私でした。
想像と違った「菊さん」との初対面
オールドミス菊は、落ち着きを感じつつ洒落た一軒家の二階にありました。
階段をトコトコ登っていき、ドアを開け、声を掛けました。
「こんにちは~」
しばらくしても気配がなかったので、もう一度。
「こんにちは~~」
すると、奥のキッチンの方から、
「は~い、いらっしゃいませ。」
と、落ち着いた声が聞こえてきました。
Tさんからは、かなり年配の女将さんと聞いていたので、腰が少し曲がった白髪で人の良さそうなおばあさんかな?と勝手に想像していたのです。
ところが、出てきた人が、お若くてきれいな方だったので
(あれ?今日は菊さん、いないのかな?)
と思ったら、なんと、その方が菊さんご本人でした。
前髪をストレートにしていて黒髪、洋服は藍染め、エプロンやカチューシャも紺色で統一されていて品良くおしゃれな出で立ち。
自分が想像していたのとは全く違い、ギャップにびっくりでした。
ジャズが流れる店内で、ゆるるん時間
中に入ると、旅行先で集めたのでしょうか、アンティークのようなお土産品がたくさん並べられていました。
お店の中はきれいに整っていて、菊さんのお人柄を感じました。
窓の外からは、二十間坂を歩いている人が時折り見え、静かでのどか。
BGMはジャズ。
何だろう、ここ、空気感が違う……。
独特のやわらかい空気がゆっくりと流れているようでした。
名物のにしんそばと、やさしい甘さのおしるこ
ニ
メニュー写真です。
ここに来たら「にしんそば」と決めていたので
「鰊御殿そば 志るこ又は珈琲付きのセットを注文しました。



窓際のカウンター席に座り、外を眺めながら待つこと10分ほど。
運ばれてきました。
上品にまとめられたセットは、見るからに美味しそう。
にしんそばは、そばつゆを一口、口に含んでみると、にしんの味がほど良く溶け合い、
ずっと飲んでいたくなるような美味しさでした。
そして、にしんは、ホロホロとやわらかく、とても食べやすい。
しょっぱくないので、珍しく、つゆを全部飲み干してしまいました😊
おしるこも、手作りのつぶあんで優しい甘さ。
これは、にしんそばにぴったりですね。
にしんそばを食べた後のコーヒーもホっとするお味でした。
ここから始まった「菊さん劇場」
美味しく食べ終わった後、Tさんが、函館の資料となる本を手に取り、
「これ、お借りしていいですか?」
と言うと、
「函館のことについて興味おありですか?」
と言われ、そこから、いろんなお話が聞けました。
「昭和って良かったですよね」
その中で一番最初に言われたことが
「昭和って良かったですよね。」と。
これ、私もTさんもいつも思っていたことだったんです。
思わず、
「ほんとに!昭和、好きです~。」と笑顔になる私😊
いろいろ便利になったけれど、
貧乏な中の幸せとか、
不自由さの中の幸せとか、
幸せの感度が高かった気がするのです。
私よりは一世代上を生きてきた菊さんですが、
何か同じ香りをまとう仲間のような気がしました。
函館の歴史を楽しそうに語る菊さん
菊さんは、函館の歴史をたくさん調べて勉強されていて、
写真や資料などたくさん見せてくださいました。
ここには詳しく書きませんが、
北洋漁業の栄えてた頃の様子とか、
元町界隈の様子とか、それはそれは楽しそうに語ってくださいました。
藍染めの服から広がった、にしん文化の話
一通り話が終わったところで、
菊さんのファッションがとても素敵でお伺いしたところ、
「これ、藍染めの服ですよ。着込むほどに風合いがでますよね。
エプロンは知り合いの人の手作りですよ。」
そして、そこから藍染めの話になりました。
「にしんの魚カス、これが藍染めにはとっても重宝する高級なもので、藍染めが有名な阿波の国(徳島)からも買い付けにくるほどだったんですよ。」と、
へぇ~!
北洋漁業と藍染めがここで結びつくとは。
面白いので、家に帰ってからちょっと調べてみたところ、
藍染めを作るための植物の藍は、肥料をたくさん使うのだけれど、にしんの魚カスは、藍を栽培するのに欠かせない、高級な肥料として重宝されていたそうです。
藍の色である、インディゴ成分を増やすには、最高の物だったらしいですね!
菊さんは、とっても物知りだけれど、その知識を押しつけるのではなく、とても楽しそうに自然体で話してくださるんですよね~。
気づいたら小一時間過ぎていたので、そろそろおいとましました。
記念に菊さんと写真を一緒に撮っていただきました。
あー、うれしい😊
「オールドミス菊」という名前の由来
ところで、何でオールドミス菊なんだろう?
と思っていたら、取材された記事がテーブル脇に置いてあってそこに書いてありました。
介護のボランティアをしていた頃、認知症になっていて、今食べたものも忘れてしまうおじいちゃんがいたと。
そこで菊さん、自分を覚えてもらえるかな?と思って「オールドミスだよ。」とユーモアたっぷりに教えたら、次の日、そのおじいちゃんが「あっ、オールドミスが来た」って覚えてくれていたとか。笑
なるほど、それだけ覚えやすい、インパクトがある名前だからそれを店名にしたというアイデア。
茶目っ気とユーモアあるお人柄が感じられますね。
笑い話だけど、どこかほっこりしませんか?
それが菊さんの魅力なんじゃないかなぁ😊
まとめ|また逢いに行きたくなる、元町の場所
函館の元町地区の素敵なお店、「オールドミス菊」。
にしんそばとおしるこの優しい味わいと、
菊さんの函館愛に満ちたお話は、心を満たし、また逢いたくなります。
「また来てくださいね。」
という菊さんの笑顔を思い出しながら書いています。
また、逢いに行きます😊
こんな素敵な菊さんに逢いたい方は、こちらですよ😊
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店舗情報【オールドミス菊】
住所:北海道函館市元町24-7 2F
電話:090-3117-3239
営業時間:11:30~16:00
定休日:水・木曜日

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